概要
強制公理(Forcing Axiom)とは,ある種類の強制法による拡大と現在の宇宙がある意味で「近い」ことを述べる公理ですが,これはZornの補題や従属選択公理()の一般化と見ることも可能です.後者の説明は,強制法の理論に関する知識が必要ないため,集合論以外の分野の人にもある程度理解しやすいことが期待されます.
そこで本稿では,強制公理の強い選出原理としての側面に焦点を当てて,強制法に馴染みの無い人にも強制公理がどんなものなのかを解説し,ついでに強制法とは何かについても軽く説明していきたいと思います.対象読者層としては,学部三〜四年程度の数学を知っていてZornの補題を使って何かを作る議論をしたことがあれば十分なようにしたつもりです.
[PDF版 ]
復習:選択公理とZornの補題,従属選択公理
選択公理が現代数学にとって不可欠な公理であることは,構成的数学や直観主義数学を別にすれば,多くの数学者が認める所だろう. 実際,次に挙げるような命題は,全て選択公理から導かれる:
次はの定理:
任意のベクトル空間は基底を持つ.
Krullの定理:任意の単位的可換環は真の極大イデアルを持つ.
Tychonoffの定理:コンパクト空間の任意集合個の直積はコンパクト.
Baireの範疇定理:完備距離空間の可算個の稠密開集合の共通部分は稠密.
他の選択公理と数学の諸分野の定理の関連についてはalg_d氏のサイト [1]が異様に詳しい.
これらは直接選択公理から示すこともできるが,大抵は次の特徴付けを使って,Zornの補題から示される:
上次は同値:
選択公理():任意の集合と空でない集合の族に対し,その直積は空ではない.
整列可能定理():任意の集合に対し,上の整列順序が存在する.
Zornの補題():任意の帰納的順序集合は極大元を持つ. ここで,が帰納的順序集合であるとは,の任意の全順序部分集合が上界を持つことである.
では試しにKrullの定理を証明してみよう.
Krullの定理の証明. を単位的可換環とし,をの真のイデアル全体とする. なのでは空ではないことに注意する. Zornの補題を使いたいので,が帰納的順序集合となることを示そう. 実際,をの全順序部分集合とするとき,はの真のイデアルとなっている. であるのはが任意のについて成り立つことから明らか. また,とすると,, となるが取れるが,全順序性よりとして一般性を失わない. すると,がイデアルであることからとなるのである. も明らか.よってであるから,は帰納的である. よっては-極大元を持つが,これはが真の極大イデアルであるということである.
一方,実は上で挙げたBaireの範疇定理については,選択公理より真に弱い原理から導かれる事が知られている.
従属選択公理(Axiom of Dependent Choice, )とは次の主張である:
任意の空でない集合とその上の二項関係について,が-極大元を持たないなら,-無限昇鎖が存在する. 即ち,でとなるものが取れる.
の下では次と同値:
任意の空でないとその上の極大元を持たない二項関係について,任意のから始まる-無限昇鎖が存在する.
Proof. を次で定める: が-極大元を持たないことから,が極大元を持たないことは明らか. そこでの無限昇鎖を取る. このときとおけば,であり,となっている.
の下で,任意の完備距離空間の可算個の稠密開集合の共通部分は稠密.
Proof. を完備距離空間とし,を稠密開集合の可算列とする. は距離空間なので,任意のとに対して,を示せればよい. 適宜を取り直せば,以下であるとして一般性を失わない. そこで,を次を満たすように取る:
, ,
,
.
こうしたは明らかにCauchy列であり,を満たすので任意のについてであり更にも言える. よってを得る.
後は実際に上の3条件を満たすが取れることを見ればよい. 普通にやろうとすると,まずの場合を満たすを取るのはの稠密開性から自明で,次にまで取れたとすると……という形で帰納法により議論を進める.
これは本質的にを使った議論になっている. これを見るため,とその上の関係を次で定める: このときなので,は空ではない. 極大元を持たないことを示すため,適当なを取り,となるを探そう. このときの稠密開性よりは空でない開集合である. そこで適当なを取る. は開なので,十分小さなでを満たすものが取れる. すると,取り方から明らかにとなる.
よっての-無限昇鎖でから始まるものが取れ,これこそ求めるものである.
選出原理と,近似論法としての強制法公理
上で見たいずれの証明も,最終的に欲しいものの「部分近似」の全体を考え,それらを極限まで貼り合わせたものをZornの補題や従属選択公理を使ってとってくる,ということをやっている. 実際,Krullの定理では極大イデアルの近似として真のイデアルを持ってきているし,Baireの範疇定理ではの中への収束列の有限部分列を「近似」として取ってきている. しかも,これらの近似の間には或る種の順序のようなものが入っていた.
そこで,こうした近似の理論を一般化した枠組みを定義しよう. ただし,集合論の伝統と合わせるために上とは順序の順番が逆になるようになっている.
が擬順序(poset)または強制概念 は上の反射・推移的な二項関係であり,が最大元.
が稠密任意のに対して,あるがあって.
がフィルター , , .
をの稠密集合からなる族とする. フィルターが-生成的(-generic)任意のに対し.
(強制公理)を擬順序のクラスとする. このときは次の言明である:
任意の擬順序との濃度の稠密集合の族に対し-生成フィルターが存在.
の形の公理を強制公理と呼ぶ. また,特にと略記する.
がZorn的であるとは,双対順序が帰納的順序集合であること. 即ち,の任意の全順序部分集合が下界を持つこと.
とが両立する(記号:) となるが存在する.
とが両立しないときと書く.
が半分離的任意のについて,が極小でないなら,両立しないが存在する.
これを使うと,次のようにしてとを特徴付けることができる:
,
.
Proof.
: を任意の擬順序とし,をの稠密集合の族とする. 以下を満たすようなを取ればよい: これが取れれば,が求めるものとなる. 実際,定義からは上に閉じており,ならかつとなるが取れる. このときとして一般性を失わず,よりを得る. 従ってはフィルターを成す. 更により-生成的にもなっている.
こうしたはを認めれば簡単に取れる. 実際,が出来ていれば,の稠密性からとなるは常に存在する. これにを適用すれば,求める可算列が取れるのは,上のBaireの範疇定理の証明と同様である.
:を-極大元を持たない集合とする. を次で定める: このとき,各に対して,はで稠密である. 実際,が極大元を持たないことから,任意のについて,の長さがよりも小さければ,の最後の元よりもの意味で大きな元を付け足す作業を任意有限回繰り返せば,よりも長さがより大きな有限列に拡張出来る.
いまを使えば,フィルターで任意のに対しを満たすものが取れる. そこでとおけば,がフィルターであることからは関数であり,特により任意のについてとなっている. よってであり,の定義からが任意のについて言える. これが求めるものであった.
: の補題を仮定し,Zorn的順序集合を固定する. この時,は-極小元を持つ. ここでとおく. がフィルターであることは明らか. あとはがの任意の稠密集合と交わる事を示せばよいが,の稠密性によりとなるものを取ると,の極小性からとなりとなる. よっては任意の稠密集合と交わるので,が任意のについて成り立つ.
: をZorn的順序集合として,が-極小元を持つことを示せばよい. そこで,が極小元を持たなかったとして矛盾を導く(背理法). により,の任意の稠密集合と交わるフィルターが取れる. このとき,が稠密集合になってしまうことが示せれば,なので矛盾が言える. そこで任意にを取れば,仮定より極小元ではなく,半分離性よりでとなるものが取れる. はフィルターなので,の少なくとも一方はに属さない. よっては稠密となり,は生成的では有り得ない.
集合論を良く知っている人向けに言えば,結局Zornの補題は(そしてそれと同値な選択公理は)「帰納的順序集合は強制法として自明」という事を述べているのに外ならない.
という訳で,我々が普段の議論で使う構成の幾つかは,何らかの生成的フィルターの存在として述べられそうだという事がわかった. では試しに,制限されたHahn–Banachの定理をから証明してみよう1.
において次の制限されたHahn–Banachの定理が成り立つ:
を可分Banach空間,を原点で連続な劣線型汎関数,を部分空間,をなる線型汎関数とする. このとき線型汎関数でかつを満たすものが存在する.
まず,普通にHahn–Banachを示すときに使われる次の補題は,でも成り立つので認めてしまう:
で次が成立:
を実線型空間とする.に関する上の仮定の下で,任意のに対し,線型汎関数でかつを満たすものが取れる.
Proof of Restricted Hahn–Banach Theorem. とその上の順序を次で定める: の可算な稠密集合をとおく. すると,各はで稠密である. 実際,となるようながあれば,上の補題から上定義されたでかつを満たすものが取れる. よってかつとなる.
そこでにより,フィルターで任意のに対しとなるものを取る. , とおくと,であり,は上で定義された線型汎関数となる. 特によりとなっているから,はの稠密部分空間上で定義された線型汎関数である.
いま,稠密性より任意のはあるによっての形で書けている. そこでによりを定める. まず個別のについては収束列である. 実際,が原点で連続なので, 次いでwell-defined性を確かめる.かつなる二つの列を取れば,再びの原点での連続性から 線型性とで上から押さえられる事は明らか.
強制法とより強い強制公理
前節まででZornの補題を初めとした選出原理がの形で定式化される事をみた. Zornの補題ももから出て来る選出原理だが,の形の特徴付けを使ってからはみ出す形で強化出来ないだろうか? そうして得られる最も典型的なものが次のMartinの公理である:
が反鎖任意の相異なるに対し.
が可算鎖条件(countable chain condition; c.c.c.)を満たす の任意の反鎖の濃度は高々可算.
をMartinの公理と呼ぶ.
が未満までしか主張していないのは,個までいくと明白に矛盾するからである:
Proof. とする. を示す. なので,どんな順序を入れようが自明にc.c.c.を満たす. この時に逆向きの包含関係で順序を入れたものを考えると,次はで稠密となる: 但し,ここでは実数をの無限列と同一視している. は「桁目まで伸びること」,は「とはどこかの桁で異なっていること」を意味する. すると,の全体は高々濃度なので,より全ての, と交わるフィルターが取れる. このときとおけばである. よって生成性からを得,となるが取れるが,定義よりなのでこれはを意味し矛盾.
一言で言ってしまえば,上で挙げたような稠密集合と全部交わるのフィルターから得られる実数はにある実数全てと異なるから,そんなものはに存在し得ない,ということである.
一方,を素直に一般化しようとするなら,では駄目なのか?という疑問が沸くかもしれない. しかし,が可算集合になってしまうのでそんなことはできない:
c.c.c.でない擬順序でとなるものが存在.
Proof. とする. 即ち,はの元の有限列に逆向きの包含関係で順序を入れた集合である. このとき,およびに対して次はで稠密である: 実際,は有限列なので,長さが以下だったら適当に延ばしてやればいいし,像にが入っていなかったら後ろにを付け足してやればいいだけだ. ここでもしが成り立つなら,フィルターで全てのおよびと交わるものが取れる. と置けばよりである. 更に,各についてとなるから,任意のについてとなるが取れる. よっては全射となる.しかしは定義上から全射が存在しない最小の順序数なのでこれは矛盾.
がc.c.c.を満たさないことは,例えばは互いに両立しない濃度の集合になっている事から明らか.
この例についても,結局はからにおけるへの全射の近似の全体になっているので,にそんなものは定義上存在し得ない,ということである.
ではの外には有り得るの?というツッコミに答えると,勿論「の外側」なんてものはないので字義通りには存在し得ないが,それでも仮想的に「外側にある」と思って議論できる枠組みがあり,それが強制法と呼ばれている.
以下,をのモデル(とか)とし,を擬順序とする.
フィルターが-生成的 -生成的.
を-生成的とするとき,のによる強制拡大とはかつなる最小のモデルの事である.
の任意の擬順序に対し,その強制拡大があたかも存在するかのように扱うことが出来るし,からの真偽をあるていど計算出来る.
より詳しく,以下を満たすがで定義可能である.
,
任意のと論理式に対し, でまたはとなるものが取れる.
が-生成的でならでを満たすものが取れるし,逆も然り.
かなりフワッとした書き方だが,たとえばによる強制法を考えるととなっていて,ではにない実数が足されていることがわかる. の場合については結局が可算に潰れちゃってるんじゃないの?矛盾しない?と言う気がするかもしれないが,あくまでのが可算に潰されているだけであって,は別の,もっと大きな順序数になっている.
このように捉えれば,逆には「どんな擬順序であっても,可算個くらいの条件を満たす近似であればそれはに行くまでもなくにある」という意味になるし,Zornの補題(=選択公理)は「Zorn的順序集合は自明すぎてつまらないからフルの生成フィルターがに存在する」という風に捉え直せる. つまり,種々の選出原理たちは「がどれだけに近いか」という事を主張する命題だったと思える. 現代数学における集合論は数学的概念を構成するための砂場なので,作りたいもの,近似出来そうなものが結構な頻度で手に届く位置にある事を保証してくれるのが選択公理をはじめとした選出原理だと言うことも出来る. だから選択公理は強力なのだ,という見方も出来るだろう.
さて,は無矛盾だろうか? 勿論,からは出るので,もしが成り立つなら,は自明に成り立つ. なので,興味があるのはの無矛盾性だ. ここで証明はしないが,反復強制法という手法を用いることで,実はが無矛盾ならも,の否定を付け加えた体系も無矛盾である事が示せる:
次の体系は無矛盾性の意味で等価:
,
,
,
.
だから,日頃から「現代数学が矛盾するかも……」と思っているのでもない限り,を仮定してたとしても「矛盾するかも……」と心配する必要はない,ということになる. それはそれとして「正しい」「妥当な」公理なのか,ということについては,仮定してみて面白いことが言えたらそれで良いし,否定してみて面白いことが言えたらそれでもまた良し,自分の面白そうな方を時々によって仮定する,というような態度で良いと思う.
応用として,ある命題がと無矛盾である事を示すのに,からその命題を証明してみる,というのがある.
例えば,次の形のBaireの範疇定理の一般化が証明出来る:
をコンパクトHausdorff空間とし,更にの互いに交わらない開集合の族の濃度は高々可算であるとする. についてが成り立つなら,の個の稠密開集合は交わりを持つ.
Proof. に関する後半の仮定は,空でない開集合全体の族に包含関係で順序を入れた擬順序がc.c.c.を持つという条件と同値である事に注意する. をの稠密開集合の列とする. このとき,はで稠密となる(ここではの位相的な閉包). 実際,適当に空でない開集合を取れば,各の稠密開性より. いまコンパクトHausdorff空間は正則空間なので,を適宜取り直せばであるとしてよく,よって各たちは稠密となる.
そこで,により各たちと交わるフィルターを取る. 特には有限交叉性を持つ開集合の族なので,コンパクト性の特徴付けからは集積点を持つ. より任意のに対しが成り立つので,望み通りを得る.
実は,は上の結論と同値である.
とする. もしが不成立なら,c.c.c.なコンパクトHausdorff空間とその稠密開集合の個の族で交わりを持たないものが存在する.
Proof. およびがの反例となっているとする. このとき,に下に閉じた集合を開集合とする位相を入れる. 即ちが開任意のについてとする. 各につきと定めれば,開集合の定義から各は位相的な意味でも稠密開集合になっている. ここでもしとなるようなが取れれば,はのフィルターとなり,更に任意のと交わる. これはたちの取り方に反する.
よって,上のおよびの無矛盾性を認めれば,上の形のBaireの範疇定理は上独立であることがわかる. からわかる他の独立命題についてはKunen [3]を参照されたい.
もっと強い強制公理:と
さて,上で導入されたMartinの公理はからは独立だが,無矛盾性の強さはと同等であった.
それより更に強い強制公理として,適正強制公理 とMartin’s Maximum がある:
集合に対し,その可算無限部分集合の全体をと表す.
が定常(stationary) はどんな関数についても閉包点を持つ. 即ち
強制概念が適正(proper) は任意のの定常集合を保つ. 即ち,
適正強制公理(Proper Forcing Axiom, )とはの事.
Martin’s Maximum ()とは.
定義から明らかによりの方が強い. 実は,はMaximumという名の通りの形で書ける強制公理の中では最も強い2ことが証明出来 [5, 6],こうした強制公理の中でも反映原理など色々面白い結果を齎す. つまり,が一つでもの定常集合を保存しないなら,それを使って個の稠密集合で対応する生成フィルターを持たないものが存在する,ということがで示せる. やることは上でが成り立たないことを証明するのと大差ないが,定常集合の組合せ論の議論が必要なのでここでは証明は省略しよう.
ではとの強さはどうか? 実はc.c.c.を持つ擬順序は全てのの定常集合を保つことが示せ,従って適正であることがわかる. しかし,では「連続体濃度未満の全てのについて」という形になっており,はという形になっている. しかも上で述べたようにの下で連続体濃度はいくらでも大きく出来るので,真に一般化になっているのかはパッと見た限りではわからない. しかし,Todorčevićはからが導かれる事を示した:
.
よってはの真の一般化になっているし,が決定出来なかった連続体の濃度まで決めてくれることがわかる.
こうしたやの無矛盾性は,よりも真に強いことがわかっている.
およびの無矛盾性の強さは「+Woodin基数の存在」と「+超コンパクト基数」の間のどこかにある.
このWoodin基数や超コンパクト基数というのがどのくらい強いのか?というと,「よりは遥かに強いが,現代集合論者は縦横無尽に使っていて,これらが矛盾する事がわかったらかなり驚く」というくらいの強さである.
だいたい無矛盾性の強さがどういう感じに並ぶのか,というのが下図3である(但しは「任意の実数の集合がBaireの性質を持つ」,は「任意の実数の集合がLebesgue可測」という,選択公理とは矛盾する公理).
上図では「同値」という意味ではなく「無矛盾性が同じ」ということである. つまり,Woodinなり超コンパクトなりがあるからといって,やが成り立つ訳ではない.
上で述べたようにやは連続体の濃度を決定してくれるが,それ以外にも組合せ論的な命題の真偽も決めてくれる. 筆者は詳しくないが,作用素環の同型に関する独立命題についても真偽を決めてくれるらしい.
連続体の濃度がから独立なのは有名だが,Gödelは自然な巨大基数公理の階層を調べていけば,その何処かで連続体濃度を決定できるのではないかと提唱した. これをGödelのプログラムというが,かなり早い段階で単に巨大基数の存在だけからは連続体を決定出来ない,ということは明らかにされた. しかし,巨大基数公理の帰結ではなくとも,それと密接に結び付くやといった強制公理によって連続体濃度を決定できる. 強制公理は強制拡大と現在の宇宙が「近い」という意味でも自然だし,あるいは本稿で見たようにそれが選択公理の一般化になっている,という意味でも自然な主張である. その意味で,強制公理は拡張されたGödelのプログラムの一部である,と見ることが出来るのだ4.