スカッと故事成語にっき20240127
にっき本文
年が明けてうかうかしていたら歳も増えて 歳になっており、うろたえるばかりの日々、みなさん如何おすごしでしょうか。 最近は手の皮膚が盛大にいってしまっていたんですが、シャワーに加えて週二回湯船にゆっくり浸かるようにしたら気持ち改善しています。 ただの湯ではなくて、百年前によいときいた BARTH を入れてやっています:
画像がうまくでてないけど気にしないでください(Amazon が画像リンクを廃止しやがったのを騙し騙し出してるので、場合によって出なくなった……)。 15分ゆっくりつかることを要求しており、なにもしないで15分を過ごすのはたいへんなので、最近はうたを唄いながらつかっています。 そういえばこのにっきはうたにっきでもあった。今日はこれらをうたいました:
椎名林檎「おだいじに」
椎名林檎「やつつけ仕事 〜大名遊ビ編〜」
ウルフルズ「いいたい事はそれだけ」
Chet Baker “Someone to Watch over Me”
A.R.B.「灰色の水曜日」
あと、台所を盛大に掃除しました。容量が倍くらいになった。よかったですね。
スカッと故事成語
あと、Twitter をやっていて故事成語に出てくる奴って道徳的にヤな奴か説教臭くてヤな奴しかいないのでスカッとさせたら今の日本に受け容れられやすいのではないかと気付いたので、幾つかスカッとさせた故事成語を置いておきます。
スカッと故事成語「蛇足」
楚の偉いお坊さんが、使用人たちに盃一杯の酒を渡した。しかし、全員で呑むにはちょっと量が足りない。そこで、一番はやく蛇の絵を描けた人間が賞品として総取りするということで話がまとまった。 まだみんなが頑張って描いているなか早速描き上げたひとりが盃を手にとり、周囲を馬鹿にしたようにニタニタしながらこう言った「早く描けたから足でも描いちゃお(笑)」。 そうして最初の奴が足を描き初めるのと入れ替わりに、もう一人絵を描き上げた奴がでてきて、最初の奴から盃をひったくってこういった。 「は?そもそも蛇に足とかないでしょ、なにやってんの?(笑)失格だしまだ描いてるなら俺の勝ちだね(笑)」
奪った盃に二番目の男が口をつけようとしたその刹那──美酒の香りに引き寄せられた巨大な毒蛇が音もなく現れ、最初と二番目の男を一瞬で丸呑みにした!
場を恐怖が支配したが、大蛇は満腹になったようですぐ去っていった。使用人たちは安心して、二人減って分量もちょうどよくなったし、ということで、盃の酒をみんなで分けて呑んだそうです。
スカッと故事成語「漁父の利」
ある日川辺で一匹の貝が殻を開いて日向ぼっこをしていると、そこに一羽の鳥がやってきて、貝の身を啄ばもうとした。 これはたまらんと貝は咄嗟に殻を閉じ、鳥の嘴をガッチリと咥え込んで離さないようにした。 鳥は睨みを利かせていう「殻を開かずに動かなければお前はカラカラに乾いて死んでしまうぞ」。 「そういうお前だって、このまま嘴を納めなければ何も喰えずに死ぬぞ」舐められてなるものかと思った貝も負けじと言い返す。 こんな調子で両者は睨み合ったまま一歩も動かず、心理戦を繰り広げていた。
『グフフ、これは稼ぎ時だぞ』そこに通りかかるものがいた。漁父である。漁父は、自分の利益さえあがれば何でもよいというタイプの悪辣な人間であった。この好機に北叟笑み、素早く持っていた投網とかなんかそういうやつで鳥と貝どちらも生け捕りにした。両者ともに死ぬ前だったので、高値で売り捌いたそうだ。 しかし、そこは禁漁区であったので売上金は総て村に没収され、また村の掟を破ったため漁父は村八分となり、残りの人生をただ一人で過すことになり、最期は極貧の中で看取るものもなく死んでいったそうです。
* * *
「……ということが今朝ありました。陛下もこの轍を踏まれてはなりません。燕への侵攻、なにとぞご再考を……!」 「は?貝も鳥も喋んねえだろ。俺を馬鹿にしてんのか?お前、死罪ね」
こうして趙の王は生意気な家臣を処刑してスカッとした気分のまま意気揚々と燕へと攻め込んだ。実力相半ばする両国の戦争は長期戦となり、どちらも民は疲弊し国土は荒廃した。 その好機に目をつけた大国・秦は、仲裁を名目に趙・燕両国に進駐し、これを属国として事実上併合、戦争を始めた戦争犯罪人として趙の王は一族郎党もろとも大便に因んだ名前に改名させられた挙句、下水道に流されてしまったとらしいです。
スカッと故事成語「矛盾」
楚の国のラグビー部出身の商人が大道で盾と矛との公開販売会をしていた。とても調子がよく軽佻浮薄で、口のペラペラペラペラ回るやつで、賞品の武器を示して盛んに売らんかなを繰り広げている。 「この盾は最強の盾で、これを貫ける武器はこの世に存在しませんぜ」と盾を誇らしげに撫で回したかと思えば、「この矛はすごい。まじですごい。貫けないものはない究極の矛です。全ての矛好きに届けたい」などと恍惚の表情で矛の先端をペロペロと舐めている。 すると、通りかかりのメガネクンがニヤリと笑って商人にこう問うた。「その矛でその盾ついたらどうなるんすか?笑」
水を差された商人は一瞬ムッとしたが、すぐに営業スマイルを取り戻して、「いい質問ですねえ!」というと盾を先程のメガネクンに渡す。「これで胴体を守ってみてください」
「えっ?こうっすか?」と突然盾を渡されてキョドってしまったのがメガネクンの運の尽き。キョドった隙に商人は矛を一閃!メガネ君の頭部を一瞬でドーナッツにしてしまった。
「どうです?こんなに鋭い……」商人は残りの客への営業トークを最後まで喋り切ることができなかった。商人の蛮行に接し怒り心頭、暴徒となった村の人々が大挙して押し寄せ、商人を袋叩きにしてくしゃくしゃに潰してしまったからだ。 くしゃくしゃに潰された商人だったものは、馬に繋がれて村中を引き回された後、村人たちによって斬首され、村の入口に晒し首となったという。犠牲となったメガネクンの遺族の手により、商人の生首も矛で貫かれてドーナッツ状になっている。二回使用された矛は駄目になってしまい、品質に疑問を持った村の鍛冶屋が検めたところ、究極の矛どころか精々「すごく鋭い木の枝」程度で、盾もただの木の板だったことが判明するに及び消費者センターに通報、景品表示法違反で矛の製造業者は莫大な罰金と数々の訴訟により破産したということである。
あと、流石に村人達も野蛮すぎるということで問題視され、首謀者は車裂きまたはアイアンメイデンの刑に処され、村も中央政府により廃村、残りの住民たちも焼印を押されて別々の村に強制移住させられたそうです。
かぜとたらこスパにっき20230516
めちゃくちゃ喉がいたい風邪を引いたが病院で薬を貰い週末で何とか持ち直した。
後は軽い喉の痛みと無限鼻水湧きドコロをやっつければよいだけなのでやっていきましょう。
風邪を引くと、風邪薬を三食規則正しく服用するために早寝早起きが心掛けられるのでいいですね。
GW明けから早々に引いてしまったので、9日間中断して1日だけ再開したリングフィットが全然進まないことであるなあ。
『游』機関・マーダーミステリー第3作『発散荘の怪事件──Divergence』、好評発売中です(出したの大分前だけど)。
こんな作品です:
天才科学者・繰糸ヒロコ博士が暮らす屋敷・白燦荘(はっさんそう)。
そんな山奥の屋敷を訪れた、生物学者、芸術家、資産家、そして私立探偵ら四人の客人たち。
ある者は博士に招かれ、ある者は道に迷った末に偶然、この屋敷へと足を踏み入れた。折から続く雨は激しさを増し、やがて嵐となった。
──翌朝。屋敷の客人たちは、変わり果てた繰糸博士の姿を発見する。一体だれが、何のために? 鎖された山荘の中、一堂はそれぞれの思惑を抱えながら、博士の死と白燦荘を巡る真実へと迫ってゆく。
スタンダードな嵐の山荘モノと思いきや……?
円居先生も太鼓判(?):
久々のマダミス「発散荘の怪事件」。オンラインでパッケージのマダミスをやるのは初めての経験だったんですが、想像以上に快適でした。ゲーム中、確率的にありえないことも起きてしまいましたがそれもまたよし。楽しかったですhttps://t.co/24nOatZ6wY
— 円居挽 ( [vanmadoy?]) July 31, 2022
好評という割に前々作ほど売れずに困っています。500円なので買ってみんなでやってね。 第4作も絶賛制作中。今度は対面でもプレイ可能の予定。先日テストプレイを実施したところ大バグが大量に見付かり大わらわです。刮目して待て(協力して頂いた皆さんありがとうございました)。
最近はずっと鳥羽シェフの YouTube の鳥羽シェフのワンパンレシピに頼り切る日々。 エネルギーが必要な日はワンパンのカチョ・エ・ペペにガーリックオイルで揚げたフライドエッグを載せて食べるという暴挙に出ています。
あとこれはワンパンではないのだけど、最近たらこスパの「正解」を見付けました。 基本的にクラシルの鈴木シェフのやり方をやれば間違いがない:
これをカスタマイズして作っており、本日正解が出ました。 正解の手順:
- 食べたい量のパスタを適当な塩水で既定より1分短かいくらいで茹でておく
- 冷凍イカを茹でて解凍しておく
- ボールはレンチンして温めておく
- レンチンしたらたらこを皮から外してブチまけ、白煎りゴマ少々、オリーヴオイル少量、醤油小匙1/3と適当な量のバターを入れてゴムベラで混ぜる
- バターは多ければ多いほどよい。今日は2cmくらいの厚さが余っていたので全部入れた。
- オリーヴオイルはそんなにいらない
- 更に釜揚げしらすと湯から揚げた冷凍イカを適当に千切っていれ、さらに混ぜる
- 既に茹だってるイカがあったらそっちの方が楽
- ズボラなので時間調節が雑。茹で途中の茹で汁を大匙1ほどすくってボウルに入れ、バターが溶けるのを形だけよろこぶ
- そろそろ茹で上がりそうになったらしそ(大葉のこと)はハサミで切り、海苔は面倒なのでおにぎり用の海苔を手でバリバリと千切って良けておく。
- ところでぼくは大葉をしそと呼ぶのだが、しそと大葉は別という話がある。でも僕はしそと呼びます。
- 麺が茹で上がったらボールに入れ、ボール内の全てと混ぜる
- 皿に持ったら上からしそと海苔を載せ、上から刻み小ネギを載せて完成!!!
- 刻み小ネギは冷凍の奴をそのままかければいいです。小ねぎのあるなしで全然味が違うので忘れてはいけない。
完全に食を YouTube に支配されている。されていきましょう。
うたにっき:やっぱり『三毒史』はすごい。
最近買ってよかったもの。コーヒースケール。
最近親が電気ケトルをくれたので、折角だしずっとエアロプレスで淹れていたコーヒーをハンドドリップでやってみるかと思い立った。 問題が一つあって、ずっと使っていた電子天秤が急にブッ壊れ、買い替えたところ少量ずつしか変動がないと30秒くらいで電源が消えてしまう悲しいものだった。 こいつで数十グラムずつ30秒おきに滴下、みたいなことをしていたところ一瞬で電源は消えてグラム数がわからなくなるという悲しい事件が続発していた。 しかも時間は手元の iPhone で測るので、目線が往き来し、タイムロスが発生してしまう。 この状況を救ったのが HARIO のコーヒースケールでした。
ずっと付きっぱなしだし、0.1g単位で量れるし、しかもストップウォッチ機能もついている。 他の用途の計量にも使えるしサイコー。コーヒーの道具は他にも買ったんですが、コーヒー以外の料理にも使えて便利ということでこれはかなり気に入っています。
ハンドドリップはほぼ初めてなので、世界チャンピオンのバリスタ粕谷哲さんの動画にお世話になりまくっています。
完全に食を YouTube に支配されている。されていきましょう。
というところで。お休みなさい。
うたにっき20211227
最近なんとなく Twitter で即興的に短歌を読むことにハマっているので、去年散発的に詠んだ歌も含めて自動的に tumblr に集積しておく場所を作りました:
一年くらい遡って自動収集したものなので、うんこちんこみたいな不真面目なネタ短歌もあります。 うんこちんこを真面目にやれというお叱りは甘受します。今後も自動収集なので、不真面目な歌が当然に混る。そもそも真面目に短歌を詠む気があるのかという問題もある。
そういえばこの日記はうたったうた(songs I sang)を書いておくものとしてはじまったのであったのでそっちのうたの話もする。 先日久々に友人とカラオケにいったのだけど、かなり喉が衰えていてこれはやばいと思ったので、最近はうまれてはじめてヒトカラに定期的にいくようになった。 週に1回くらい空いた日を見付けて一時間くらい唄う。 最近はコロナの憂さ晴らしにいろいろ演劇や映像作品を観たりすることが増え、また何か演劇なり映像作品なりを創りたい、という欲求が高まっていて、なので歌を唄う前に発声練習もするようになった。 最初はさすがに十年弱のブランクもあり、ヒトカラに慣れていない羞恥心もあったのであんまり長々と出来なかったのだけど、筋少とかたまとか唄いながら、フト、これ外から漏れ聴こえている立場の人間からしたら発声練習もこれらの曲も奇声を上げているという点では変わらんなと思い至り、爾来人目を憚らずにカラオケの個室で発声練習ができるようになった。
あと最近気付いたんだけど、Queen の We are the Champions とか Princes of the Universe って唄うとめっちゃ元気でますね。 全能感のある曲は精神に良い働きをもたらす。
調子にのって友人とのカラオケで唄ったら、Killer Queen を唄ってくれとリクエストがあったので、次に備えて今隙を見て練習している。
最初にこれらの曲を聴いたのは親が聴いてたのを横で、という感じなので、歌詞の聞き取りは当時の語彙力に制限されていたため、Killer Queen の “Let them eat cake, she says just like Marie Antoinette” の部分を “Application says, ” だと思っていたりして、直したつもりだが時々そっちに揺り戻されてしまう。 マリー・アントワネットの所は聴き取れてたんだから、「ケーキを食べればいいのよ」の類推が効いてもよさそうな物だが意味を捉えて聴いてなかったということですね。
元気の出る曲でいくと、モンティ・パイソンの映画 “Life of Brian” の主題歌でいつだったかサッカーでも使われていた “Always Look on the Bright Side of Life” はやはり名曲だと思う。
Monty Python’s Life of Brian は「キリストと間違われた男・ブライアン」の一生(キリストはキリストで別にいる)を喜劇として描いたコント映画なんだけど、最後ブライアンが磔にされてもう人生終わりだ〜!っていう時に一緒に磔にされている受刑者全員でこの歌を歌い出すというエンディング。 それで「人生なんてクソの塊さ」「無から来て無に還るんだから、失うものなんて何もないでしょ?」「だから人生の明るい面をみていようよ」「人生はショウなんだ、最後までみんなを笑わせていよう」という歌を唄うんだから、今おもうとかなりパンチの効いたラストだと思う。 人生をショウに喩えるというのは、Queen でいえば The Show Must Go On なんかもそうだけれど、The Show〜 がフレディの病状も踏まえて書かれたこともあってかなり悲壮感があるのに対して、Always Look on〜は「前向きな」ニヒリズムを原動力に底抜けに明るい仕上りになっているのは面白い好対照だと思う。 どちらも大好きな名曲だけれど、Always〜のような感じで人生を明るく愉しく生きたいものである。
前書いてから期間が経っているのでその間に作ったものの宣伝をしておこう。 大学時代のサークルの同期・後輩と『游』機関という同人団体を立ち上げ、ボードゲームやマーダーミステリーを創ってます。 マーダーミステリーというのは、TRPGの簡易版みたいなもので、実際に推理小説の登場人物になって演じながら犯人を突き止めたり或いは自分の犯行を隠蔽したりといった感じの体感型ゲームです。
第一作は『踊る天狼館の夜』。
ある王国の名門公爵家の令嬢と鉄道王の婚約発表パーティの晩、当の公爵本人が殺されてしまい、一同は事件の真相に迫るが、みなそれぞれに思惑を持っており……という作品です。結構盛り沢山に放り込んだので、総プレイ4時間程度、プレイヤー5人+GMという仕様です。GMなしでもプレイ可能ですが、基本GMあり推奨。DiscordとUdonarium が使えればプレイできますのでぜひ。
第二作は『座敷わらしのいる家で』。
中学時代に泊まった屋敷が火事になった際、〈座敷わらし〉に助けて貰った少年少女たち。 数年を経て同じ屋敷に泊まりにいくが、屋敷の持ち主の息子である歌川が何者かに昏倒させられ──という作品です。 ざっくりと80年代くらいの晩夏を舞台に、ノスタルジーに浸っていただければと思います。 こちらはお手軽に二時間半・GM不要の4人プレイとなっております。こちらもぜひお求めを。
歳の瀬も迫っているので来年の目標を書いておく。アウトプットの年にします。色々なものを創りたいね。 次のマダミスを創ろうという話もあるし、映像作品を創りたいという思いもある。幾つ叶うかはわからないけど、正夢にしたいですね。
それではまたいつか。
ゆめにっき20200526
最後に書いたのが2018年06月14日なので、気付けば実に二年ぶりくらいのにっきであって、その間にはアクロバティックな博士号の取り方をして無事標準年限で修了したり、絶対に就活産業の世話になりたくねえ!と叫んで Twitter で就職したり東京に引っ越したりと色々あったのだけど、それを書くのはにっきの役割ではないのでにっきをかく。
二年ぶりににっきをかくきっかけは何かと言えば夢で、それは夜に見る夢であって、時制を正しうするなら夜に見た夢の話である。
夢というのは、なんだか良く見るな、というタイプの夢がある。そのなんだか良く見るな、の夢の中にも二通りあって、人生を通して良く見るな、という夢と、最近なんだか良く見るな、という夢だ。前者の夢の例を挙げると、それは知らない駅になっている品川駅で迷う夢であったり、その知らない品川駅から線路を歩いて渡ると高校に繋がる存在しない路線に乗れる夢であったりする。かつてなんだか良く見るな、だった夢というのもあって、これは空飛ぶ透明なサメが人々を襲って、家や学校の校庭などに現れる夢であったりする。このサメは「最終回」で私に倒されて二度と出て来なくなるのだが、この最終回を見たのは幼稚園の頃に住んで川の字になって眠っていた家だった気がするのだが、しかし記憶にある校庭の景色は引っ越した後の小学校のもので、いまいち判然としない。
閑話休題。今日の話は「最近良く見る夢」の延長であって、それは小学校に入り直す夢なのであった。
この夢は、博士を取って東京に出て来てから結構な頻度で見る。心理的には理解できて、「博士号を取る」という幼い頃に見た夢──これは将来の夢の方の夢で、幼稚園の頃は「バスの車内自動発券器が壊れていないか点検する人」「新聞記者」、小学校の頃は「数学者兼推理作家」、中学校の頃は「数学者兼推理作家兼俳優兼劇作家兼演出家」だった──という、ある種一つの目標を達し、その達し方がちょっと非標準的なものであったため、悔いはなくても何処かやりなおせるとしたら……という潜在意識がどこかにあるためだろう。
たとえば、昨日の──というのはもうすぐ一昨日の──夢では小学校に入学する謎のバスに乗っていて、私は今の年齢のままで、しかも生まれたばかりの弟がいた。今日の──というのはもうすぐ昨日の──夢はその続き、という訳ではなさそうだった。もうすぐ一昨日になるその夢では、入学するのは謎の私立学校で、私は義務教育と高校教育は普通の公立しか通ったことがないから、だからどうしても母校たり得るものではない。対して、もうすぐ昨日の夢の舞台は母校の校庭──かつて夢でサメを倒した、と信じているあの校庭──であったからだ。
その校庭で幼心に還りながら、それでも本当は大人の状態で、なぜか同じ小学校にいる今の職場の同僚と遊んでいる。同僚は身体中にロープを巻いてサッカーゴールに結わえつけて回って遊んでいて、私もそんなことをしているのだが、そんなことをしていると大人に怒られる訳である。この「大人」は、PTAの偉い人と先生が重ね合わさったような状態の人で、そんなことをしてはいけない、と窘められる。いつの間にか同僚はいなくなっていて(出番が終わったので)、どういう風向きか、子供の自己決定権に関する議論になる。その議論が終わって「大人」が校庭の裏門から消えると、何となく「今日は家に帰らずに、この校庭の朝礼台の横で一夜を過ごそう」と決意をする。
服などを抱えてかけ布団にして、そうして、夜になる。
ポケットには au のガラケーが入っている。黒でスタイリッシュに統一されたフタ付きのもので、たしか中学の時に使っていた機種だ。
そのガラケーにはさわらないで、空を見ている。
空を見ているのは本当は大人になっている自分なので、目はとても悪く、裸眼視力は0.1に満たない。にもかかわらず、空は澄みとおって、銀河の星の一粒一粒までも見通せる。その銀河の星々の織り成す輝きに、僕は目を奪われる。ほとんど見惚れている。
そうして、天体ショウが始まる。中空を埋め尽して七色のオーロラが踊り、それはさながら七つのベールの踊りのように幻惑する。そう思えば空全体の星が左から右、右から左と優しい原色の赤や緑が駆けてゆく。不意に色の乱舞はやんで、今度は夜空の恒星たちそのものが一つの調和を持って変幻自在の色に輝き瞬きつづける。
もし仮に私が神秘主義者であったなら、天啓を得たと大悟してしまうような、宇宙の調和と合一したのだと錯覚してしまうようなそれは絶景だった。
少なくとも、これまでに見てきた中で、これほどまでに鮮明な色彩を伴った夢はこれまでになかった事は確かだろう。普段見る夢は、モノクロームという訳ではないが、色は必要な時にだけ必要な場所にあり、それまでは概念そのものを気にする必要がないような、ほとんど脇役のような存在であることが殆んどだった。これほどまでに鮮かな光を放ち訴え掛けてくるような彩りは、これまでの夢には絶えてなかったと言ってよい。
夢見る私は夢中の私もろともこの天上の大花火の虜となった。と、思うや、一瞬にしてこの天体の奇蹟は、諸処方々から打ち上げられ夜空を埋め尽す本物の花火の群れと転じた。といって荘厳さや調和が失われた訳ではなく、その色の音曲乱舞は目とこころを楽しませて余りある、一種偉大さを湛えたものであった。
しかし、それが花火となったことで夢の私の行動も変わる。そういえば今日は花火大会だったかしらと打ち捨てていた携帯電話を手に取って、時間を確認する。もうこんな時間か、家に帰って家族といっしょに花火を見よう。そう思って私は、かけ布団がわりにしていたズボンを穿き(そんなものを布団にするな!)、靴を履いて、朝礼台の横の砂のベッドから起き上がると、家路を急いだ。
夢の話は以上。そういえば、このにっきはうたったうたを書くということでうたにっきと題されていた。今日は Queen をうたった。夜には昨日つくってあったハヤシライス(良い肉がお手頃だったので)にフェッチーネを入れてスープパスタに換装して食べた。
ぜみにっき20180614
今朝は揺れで8時頃、そして10時頃には起きたのだが眠すぎて寝てしまう。うへえ。 結局起きたの14時近く、バウルを食べて院生室へ。 論文直しの追い込みをする。完全に午後型人間になってしまっていることを実感し、これでは来年度以降不味いなあと思うが、うーん、どうしようもない。 少しずつ朝型に寄せていけるとよいのだが、フレックスタイムの勤務形態を選べるようにする外ないかもしれない。
論文直しを一段落させると自主ゼミが始まって15分経っている。行くと僕を待っていてくれたみたいで大変もうしわけない……。
その後中華を喰って帰宅。眠い。FGOのイベを進めているが、やっとシナリオが一つアンロックされた……。
うたったうた
井上陽水を聴いてたけど特に何を唄ったかは覚えていない。